ナレッジマネージメントの安くて良い導入方法?〔対談 4〕

ナレッジマネージメントナレッジマネージメントというと、お金がかかるといったイメージが強いと思います。事実、この分野はコンサルティングファームが得意としている分野であり、導入費用以外にもコンサルティング費がかかるのが普通です。ナレッジマネージメントと聞くと拒否反応を起こす人もいるほどこのシステムは導入が難しいと言えるでしょう。ナレッジマネージメントはSFA同様、失敗率は60%以上です。

それを検証してみたいと思います。

■ 司会者〔福場〕
ナレッジマネージメントというと、お金がかかるといったイメージが強いと思います。

事実、このナレッジマネージメント分野はコンサルティングファームが得意としている分野であり、導入費用以外にもコンサルティング費がかかるのが普通です。


■ ブログマン
そうですね。まずコンサルティングファームは、既存システムに蓄積されているナレッジの洗い出し、ナレッジマネージメントに必要なエンジンの選択、新規導入するナレッジマネージメントシステムと既存システムとの融合といったところの調査にかなりコンサルティング費用をとられます。


■ 司会者〔福場〕
そうですね。平気で数千万円といった見積がきます。


■ ブログマン
おっしゃるとおりです。でも何を共有したいかという事は結構お客様は明確に持っているんです。

今まで私自身がコンサル業務をやっていたのにこういったことをいうのも何ですが、実はお客様はコンサルされる必要はあまり無いんですね。(笑)


■ 司会者〔福場〕
どの会社も共有したい情報というのはファイルサーバーにあるドキュメントやグループウェアにある情報、そしてイントラシステム上にあるHTML情報ぐらいですよね?


■ ブログマン
そうなんです。あとは業界によっては設計図といった要望もありますが、通常は福場さんがおっしゃった情報が対象ですね。

実はオラクルのOracle Collaboration Suiteというナレッジマネージメント製品 は、ドキュメントだけではなく電子メール、ボイスメール、カレンダーなども管理できるシステムです。

でも、そんなに機能は必要ないんです。大体ボイスメール使っている会社ってあるんでしょうかね?

あと電子メールなどは自分のメールだけであれば問題ないのですが、他人のメールまで検索することが可能であり、逆に言うと、他人から自分のメールまで検索をされてしまうのです。(注:ただし、メールをナレッジ対象から外すことも可能)


■ 司会者〔福場〕
個人のメールまで見られるのは個人的にはいやですね。

またそこまで検索するとなると出てくる情報が多すぎてしまいます。正直、あまり現実的ではないですね。


■ ブログマン
そうです。あまり現実的なシステムではありません。


■ 司会者〔福場〕
コンサルティングファームに頼むと膨大な時間と費用がかかるわりにはリターンというか、メリットがあまり感じられませんが。。。


■ ブログマン
メリットはかなり少ないと思いますね。

ただ、大手企業となるとどこにどういった情報が入っているかをコンサルタントはヒアリングに各部署回ってくれるのでそういった意味では助かります。


■ 司会者〔福場〕
なるほど、色々な部署の調整をやってくれるのは助かりますね。


■ ブログマン
そうですね。

ただ、考えなくてはならないのが、ナレッジにはどこのコンサルティングファームもよく言っているように、
 ◆形式知(ドキュメントやメール、スケジュールといった既に形になって存在するもの)
 ◆暗黙知(ノウハウなどまだ形式知化されていない部分)

の2種類があります。

形式知は全体の知識の10%程度で、残りの90%が暗黙知と言われています。最近では、この90%のノウハウ部分の方が非常に重要だと言われていますが、コンサル会社が対象としているのは通常形式知の方だけです。


■ 司会者〔福場〕
なるほど。

コンサルティング費用など莫大な費用をかけて10%の形式知を対象としたナレッジマネージメントシステムを導入するよりも90%の暗黙知を対象としたナレッジマネージメントシステムを導入する方が効率的ではないでしょうか?


■ ブログマン
はい。形式知に時間をかけて、コストもかけて、ナレッジマネージメントを導入するのはもう時代遅れなのでは?ということです。

つまり、これからは暗黙知(ノウハウ)の共有に焦点をあてる方がいいですよね。

最近ではあえて言う必要もありませんが、暗黙知(ノウハウ)を引き出させるにはブログが一番効果的だといわれています。事実、書き込まれているブログを見るとその傾向が伺えます。

そして、イントラブログ(暗黙知対象)にドキュメント管理機能(形式知対象)も搭載されているイントラブログ製品が最近出てきています。これを選択すると、暗黙知と形式知の両方を網羅することができます。


■ 司会者〔福場〕
なるほど、それをナレッジマネージメントシステムとして選択するのがベストな方法ですね。


■ ブログマン
はい。

イントラブログのパッケージであれば、安価に直ぐ導入が可能です。あとはファイルサーバーやグループウェアなどに入っている既存のファイルをどうするかを考えればよいのです。


■ 司会者〔福場〕
通常、既存のファイルは検索エンジンを利用して共有するようにすればよいと思うのですが、いかがでしょうか?


■ ブログマン
その通りです。

ただし、このイントラブログ/社内ブログを導入すれば成功というわけではありません。如何にノウハウ(暗黙知)を引き出すかという部分が実は重要です。


■ 司会者〔福場〕
承知致しました。本日はどうも有り難うございました。


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